漂遊する脳髄

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『夏の邸宅』

IMG_0610.jpg


最近は、ジャズダンスを習っているスポーツクラブの
イベントに向けての練習が増えたのを口実に、HPもブログも
更新を怠りっぱなしである。
ということで、少し反省。


先日、東京都庭園美術館に舟越桂の『夏の邸宅』という
企画展を見に行った。
以前からこの方の人型の彫刻に興味があり、また、
表情がなんというか印象にのこる風であるので実物を見たいと
思っていたのである。

今回の展示では“異形の人物像”のモチーフや
“両性具有のスフィンクス”シリーズも見られるということで
かなり楽しみにしていたのだけれど、本当に見に行って良かったと思う。
とくに(やはり)スフィンクスには一目惚れ(^_^;)
静謐でありながら力強い存在感、
様々な感情を、薄い膜のように何層にも重ねた深みを感じさせる瞳・・・
見つめていると、今にも心の中に直接彼(彼女?)が語り掛けてくる声が
聞こえそうな気がするほどである。

スフィンクス像は、
「見晴らし台のスフィンクス」
「戦争を見るスフィンクス」
「遠い手のスフィンクス」
「森に浮くスフィンクス」
「戦争を見るスフィンクス?」
と、何体もあり、私が一番好きだったのは「見晴らし台~」の
表情であった。
また、「森に浮くスフィンクス」は太股までの
227.5×98×106cmのスフィンクスが四本の樹の枝で
支えられている作品なのだけれど、近寄って斜め下から顔を仰ぎ見ると
スフィンクスがその顔をこちらに向けそうな気がして、
また、実際に向いてほしいと願ってしまうような魅力を湛えていた。
・・・ピュグマリオンの心情が解らないでもないです(笑)

また、ショップの側では『≒舟越桂』というドキュメンタリーが
鑑賞できるようになっていて、彼の作品作りに対する真摯な姿勢に
襟を正される思いがした。
納得いくまで手を動かすことを諦めてはいけないのだ、と、
自分に強く言い聞かせてみたり。。。


ところでこの展覧会にはドレスコードというものがあって、
“木でできたもの”(アクセサリーやボタン等)を身につけて行くと
一般1000円のところが800円になるというものであった。
もちろん私も何かないか~と思いあぐねた末、写真のネックレスの一部が
木であることを思い出し装着。
小さいけど・・・と思いながら、チケット窓口で恐る恐る
「これでも大丈夫ですか?」
と尋ねたところ、あっさりパスさせていただけました。
こういうの、映画館では時々あるのを知っていたけれど、
美術館では初めての経験♪


最後になりますが、「戦争を見るスフィンクス?」は、
眉をしかめたとてもとても哀しそうな表情をしていました・・・




 世に歎きあり、如何なる手もこれに触れんには優しさ足らざるべく、
 いかなる胸もこれを究めんには強さ足らざるべし。これに向う人は
 言葉は無くて頭(こうべ)のみ俯かる。この歎きを思い遣れば畏(かしこ)き
 ものの前に出でたるように一種の敬い起るべし・・・
 〉(『埋木』)

(というのを、ずーっと稲垣足穂の文章と思い込んでいたのだが、
 さっき図書館の検索にかけてみたら森鴎外しか引っ掛からない・・・
 しかも翻訳っぽい。
 どうせメモするなら、ちゃんと出典を明記しろって感じですね・・・
 すみません;;)

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